1分で読めるあらすじ
クリスマス・イブの前夜、コードネーム”レッド・ワン”のサンタクロースが誘拐された!
「レッド・ワン」公式サイトより引用
クリスマスを取り戻すため、子供たちの笑顔のためなら何でもする心優しいサンタクロース護衛隊長・カラム(ドウェイン・ジョンソン)は、世界一の追跡者にして賞金稼ぎのジャック(クリス・エヴァンス)と手を組み、サンタ救出に向けて世界中を飛び回ることに。
しかし、彼らの前に立ちはだかる誘拐犯は、
サンタの力を利用してある恐ろしい計画を企てていた――。
果たして、二人はクリスマスまでにサンタクロースを救出できるのか!?
見どころ
『レッド・ワン』の見どころは、ドウェイン・ジョンソンとクリス・エヴァンスが織りなす絶妙な凸凹コンビの掛け合いと、クズ男が父親になろうと変わっていく家族愛が描かれたストーリー展開です。
他にも、後半のシーンでサンタクロースが世界中にプレゼントを配るシーンは必見。
思わず「こんな風に配ってるの!?」と驚き、笑わずにはいられません。
幼い頃に誰もが抱いた「サンタさんはどうやってプレゼントを届けるの?」という疑問に、映画ならではの壮大な答えを見せてくれるユニークな作品でもあり、クリスマス気分を盛り上げるアクションとファンタジーが詰まった、家族や友人、恋人と幅広く楽しめるエンターテインメント作品をぜひご覧ください!
映画のちょっぴりネタバレ
ネタバレ①_レッド・ワンとは?
映画のタイトルにもなっている「レッド・ワン」とは、この作品でのサンタクロースを指すコードネームです。従来のサンタクロース像とは一線を画し、この「レッド・ワン」は特別な使命を担う存在として描かれています。子供たちの願い事を叶え、世界中の良い子たちにプレゼントを届けるため、日々鍛え抜かれた体と確固たる意志でその任務に挑んでいます。
さらに補足ですが、彼を支える妻、ミセスクロースのコードネームは「ヤマウズラ」。北極基地でのサポート業務を担当し、夫がその役割を全うできるように全力で支援しています。この「レッド・ワン」と「ヤマウズラ」の連携が、クリスマスの奇跡を実現する重要な要素として描かれています。
ネタバレ②_なぜサンタクロースがさらわれてしまった?
本作で重要となってくるサンタクロース(レッド・ワン)がさらわれた理由。それは、敵であるグリラがレッド・ワン(サンタクロース)だけが持つ特別な「サンタのエネルギー」を狙ったからです。
グリラの目的は、このエネルギーを悪用して、自分が「悪」とみなした人たち全員を罰すること。
たとえば、ゴミを散らかしたり、ウソをついたりといった些細な悪事から、重大な犯罪(殺人など)まで幅広く含まれます。
さらに、グリラ自身の独断で「悪」と決めつけた人もその対象に含まれてしまうのです。
この計画をグリラ成功させるためには膨大なエネルギーが必要でした。
そのため、グリラはサンタクロースの拠点である北極基地へ侵入し、サンタクロースを誘拐という大胆な作戦を実行に移したのです。
登場人物とキャスト&日本語吹き替え 詳細
カラム・ドリフト
(キャスト:ドウェイン・ジョンソン / 日本語吹き替え:楠 大典)
カラム・ドリフトは、サンタ護衛歴542年を誇る大ベテラン。護衛チームの隊長として、レッド・ワン(サンタクロース)と共にクリスマスを成功させるため、1年364日働き続けるタフな男です。ちなみに、唯一の休日はクリスマス翌日の1日だけ。
以前は子供を喜ばせるサンタクロースの仕事にやりがいを持っていたが、近年は「悪い子」が増えてしまい仕事へのやりがいを見失ってしまう。
ついには護衛の仕事を退職しようと考えていた矢先にサンタクロースが拐われる事件が発生してしまうこととなる。
サンタクロースがさらわれた際には、鍛え抜かれた体ひとつで貨物車両に特攻を仕掛けるなど、まさに体当たりの活躍を見せてくれます。
その肉体特攻ぶりは他出演作品に劣らない迫力で、「これぞドウェイン・ジョンソン!」と思わず感激してしまうこと間違いなしです。
さらに、カラムのメインアイテムである特殊な腕輪は、ただのアクセサリーではありません。
この腕輪はおもちゃを使用可能なサイズに変えたり、自身のパワーを増幅させたりする能力を秘めています。その力をフル活用して、カラムは全力でサンタクロースの護衛任務に臨んでいます。
ジャック・オマリー
(キャスト:クリス・エヴァンス / 日本語吹き替え:中村 悠一)
ジャック・オマリーは、今作の主人公カラム・ドリフトとコンビを組む複雑な過去を持つ男性です。演じるのは、キャプテンアメリカ役で知られるクリス・エヴァンスです。
幼少期から現実思考が強く、子供らしい無邪気さを持たずに育ったジャック。その影響で捻くれた性格になり、ギャンブルで失敗を重ねる転落人生を送ってきました。金に困ると他人の持ち物を盗んだり、放火まがいの行為もためらわない危険な一面を持つようになってしまいます。
そんな中、ハッカー(トラッカー)としてお金優先の仕事をしますが、その技術を悪用したことで今回のサンタクロース誘拐事件のきっかけを作ってしまうことに。
彼の時々見せる軽はずみな行動が事態をより深刻にする一方で、物語が進むにつれ、彼自身の変化が描かれていきます。
さらに、ジャックには元妻と息子がおり、関係は冷え切っているものの、家族への想いは心のどこかに残っています。
物語が進むにつれて、彼の中に隠れていた本当の思いや葛藤が少しずつ明らかになっていきます。
そして、終盤に向けてダメ男の心境が変化していく部分も見どころです。
サンタクロース(コードネーム:レッド・ワン)
(キャスト:J・K・シモンズ/ 日本語吹き替え:立川 三貴)
今作のタイトルにもなっている唯一無二のムキムキサンタクロース。
※サンタクロースが名前で「レッド・ワン」がコードネームとなっている。
演じているのは「スパイダーマン」の映画で新聞社の編集長役を務めた、J・K・シモンズです。
このサンタクロースは、仲間と分担してプレゼントを配る系の普通のサンタではありません。
一晩で全てのプレゼントを一人で届けるため、1年間をかけて世界中の人々の行動パターンを記憶し、シミュレーションを繰り返すという驚異の肉体系サンタ。
ロードアイランド州(2,707km2)サイズの子供たちリストを丸ごと頭に叩き込み、
プレゼント配達時にはなんと4億3,000万カロリーを消費するという圧倒的なフィジカルを誇ります。
そんな無敵とも思えるサンタクロースですが、敵であるグリラに捕らえられ、その「サンタパワー」を悪事のために吸い取られてしまうのです。
そして後半には、世界中にプレゼントを届ける彼の壮大なシーンが描かれます。
このシーンこそ、記事を読んでいる皆さんにぜひ見ていただきたい、今作のハイライトです!
クランプス
(キャスト:クリストファー・ヒヴュ / 日本語吹き替え:木村 雅史)
今作の敵キャラクターとして登場するクランプス。彼はグリラとは別に、サンタクロースに深い因縁を持つ存在です。
しかし実は、クランプスはサンタの弟(養子)であり、かつてはサンタクロースの使命を支える重要な役割を担っていました。
最初は、子供たちが良い子にしているかを調べる役割を任されていましたが、次第に「悪い子リスト」を作成し始め、リストに載った子供たちを勝手に罰するようになってしまった。
これに激怒したサンタクロースは、彼を追放し、兄弟の絆は完全に断たれてしまいます。
追い出された後、クランプスは一時期グリラと関係を持ち、手を組んで悪い子たちへの罰を続けるという過去を持っています。
その荒れた性格は変わらず、特に「クランプスナハト」と呼ばれる、どちらかが倒れるまで平手打ちを続けるという奇妙なゲームを好む姿が物語でも印象的です。
この背景を知ると、クランプスがサンタクロースに対して抱く複雑な感情や、彼の行動原理がより深く理解できるでしょう。彼の荒々しくも憎めないキャラクターが、物語にさらなるスリルとユーモアを加えています。
クランプス登場・退場シーンの音楽も頭に残るリズムなのでぜひ視聴してみてください。
グリラ
(キャスト:キーナン・シプカ / 日本語吹き替え:ファイルーズあい)
グリラは、美しい見た目とは裏腹に、実は900歳を超える怪物です。彼女は13人の息子を持つ母親でありながら、世界中の「悪い子」に罰を与えることを目的に暗躍しており、今回のサンタクロース誘拐事件を引き起こした張本人でもあります。
グリラは魔女としての強大な力を持ち、その恐ろしさは想像を超えています。
彼女の名前を世界のどこかで口にするだけで、その人物を見つけ出すことができるほか、周囲の人間の意識を乗っ取り、自分が会話することも可能です。
主人公たちがサンタクロース誘拐犯である彼女に辿り着いた際には、情報を漏らした仲介人を氷漬けにしたり、ムキムキのスノーマンを召喚して口封じを図るなど、圧倒的な力で立ちはだかります。
その性格は傲慢で身勝手。まさに悪女の名にふさわしいグリラですが、美しさと恐怖を兼ね備えた彼女の存在が、物語を一層スリリングなものにしています。彼女に主人公たちがどう立ち向かうのかは、本作の大きな見どころのひとつです。
映画「レッド・ワン」メイン出演者&公開情報
メイン出演者 :ドウェイン・ジョンソン
:クリス・エヴァンス
:J・K・シモンズ
:ルーシー・リュー
:クリストファー・ヒヴュ
:キーナン・シプカ
:ボニー・ハント
視聴時間:125分(2時間5分)
公開日 :アメリカ合衆国/日本 2024年11月8日同時公開
2024年12月12日よりAmazon Prime Videoにて世界独占配信
ざっくり映画評価
総合的満足度:
①話の面白さ:
②話の分かりやすさ:
③テンポの良さ:
④オススメ度:
配信情報(2024年12月27日時点)
- Amazon Prime Video
2024年12月時点ではAmazon Prime Video独占配信です。上記から視聴できます。
劇中の曲名
- オープニング:Here Comes Santa Claus
アーティスト:レイ・コニフ(Ray Conniff) - エンディング:Santa Claus Is Comin’ to Town
アーティスト:マライア・キャリー(Mariah Carey) - サントラ :Red One (Original Motion Picture Soundtrack)
アーティスト:ヘンリー・ジャックマン
感想&考察
冬やクリスマスに観たい映画といえば「ホーム・アローン」や「天使にラブ・ソングを」が定番ですが、そこに新たに「レッド・ワン」が加わっても良いのでは?と思えるほど楽しめる作品でした。
管理人は物語がわかりやすく、複雑に考えずとも見れる作品が好きなので、今作のような脳筋系のわかりやすい作品は結構好きです。
また、アメコミ映画でおなじみのドウェイン・ジョンソンとクリス・エヴァンスがタッグを組んでいる時点で、アメコミ好きの筆者としては興奮せざるを得ませんでした。
ドウェイン・ジョンソンが正義感あふれるサンタクロースの護衛役、クリス・エヴァンスが金のためなら何でもやるクズ男のハッカー役を演じています。
このキャスティングだけでも魅力的ですが、特にクリス・エヴァンスの役柄には「えっ!? キャプテン!?正義の心は何処へ…」と思わず驚きながらも、最後まで釘付けになりました。
また、おもちゃの車などを実際に乗れるサイズにして使用するシーンなどはSF好きの心をくすぐってくるなぁとも感じました。
ちょっぴり残念だった部分は、ストーリーが面白い分、ところどころでCGの作りが気になってしまった点です。
「ん?」と思う場面が度々あり、他の感想でも同じような声が見受けられました。
良い作品だからこそ、細かい部分が目につきやすいのかもしれません。
とはいえ、CGが気になるのは一部だけ。
全体としてはスピード感のある展開とテンポの良いストーリーで、最後までとても楽しめる映画でした。
アクションあり、ユーモアありで、クリスマスシーズンにぜひ観てほしい一本です!
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