MCU記念すべき1作品目!「アイアンマン」ってどんな映画?映画の内容を【ネタバレ有りで紹介】

画像:ソニーピクチャーズより引用
目次

1分で読める【あらすじ】

“アフガニスタンで自社兵器のデモ実験に参加したトニー・スタークは、テロ組織に襲われ拉致されてしまう。胸に深い傷を負い捕虜となった彼は、組織のために最強兵器の開発を強制される。トニーは装着することで、圧倒的な破壊力とパワーを発揮できる戦闘用パワードスーツを敵の目を盗み開発。敵地からの脱出に成功するが、奇跡的に生還したトニーは、ある事実を知り愕然とする・・・。自らが社長を務める会社が開発した兵器がテロ組織に使用されていたのだ。トニーはその償いをすべく、テロ撲滅に命を捧げることを決断。最先端の技術を駆使し、新たなパワードスーツの開発に着手する。

Amazon Prime Video より引用

見どころ

見どころは何といってもトニー・スタークがヒーローになるまでの過程です。
序盤の彼の性格は読者の方々が想像するかっこいいヒーローとはかけ離れています。
ですが、物語序盤で拉致されてしまい、そこで出会った人物によって考えが変わりヒーローとしての道を歩むことになります。
物語が後半に進むにつれてトニー・スタークの心境の変化が行動として見て取れるので、その内面が成長していく姿や自身が製作したスーツを身に纏い、悪と戦う姿がとても見どころだと感じます。

映画のネタバレ

ネタバレ①_拉致と目覚め――トニー・スタークの転機

兵器開発企業スターク・インダストリーズ のCEOであるトニー・スタークは、新型兵器「ジェリコミサイル」のデモンストレーションのため、アフガニスタン駐在の米軍基地を訪れます。
トニーは天才的な頭脳を持ちつつも、自己中心的で享楽的な性格の持ち主。
兵器開発に疑問を持たず、軍人たちと談笑しながら帰路についていました。

しかし、その帰り道でテロ組織「テン・リングス」の襲撃を受けます。
護衛の兵士たちは応戦するも次々に倒され、トニーも自社製のミサイルの爆発に巻き込まれて負傷。
意識を失い、気がつくと見知らぬ洞窟の中に監禁されていました。

彼の胸には金属の部品が埋め込まれ、バッテリーに繋がれている状態になっていました。
これは、同じく捕虜となっていたインセン博士による応急処置であり、体内に入り込んだミサイルの破片が心臓に達しないよう電磁石で引き留めるための装置でした。

そんな中、トニーに会いに来たテロリストたちはトニーにデモンストレーションで見せていた新兵器「ジェリコミサイル」を作るよう強要します。
彼らはスターク・インダストリーズの兵器を大量に持っており、トニーは自らの開発した兵器がテロリストの手に渡っている現実を目の当たりにします。

ネタバレ②_監禁からの決意――アイアンマン(マーク1)誕生

トニーは、テロリストの要求に従うふりをしながら脱出のための秘密計画を開始します。
まず、生命維持装置である電磁石を改良し、バッテリーなしでも動くようにするため「小型アーク・リアクター」を開発します。
この装置は、従来の電源よりはるかに強力なエネルギー源であり、後にアイアンマンスーツの動力にもなります。

次に、トニーはこのアーク・リアクターを動力とする脱出用のパワードスーツ(マーク1)を製作。
ミサイルを作るふりをしながら、数日間かけてスーツの開発を進めました。
しかし、計画がテロリストにバレてしまい、彼らの襲撃を受けます。

時間を稼ぐためにインセン博士が自ら犠牲になり、トニーを逃がすための時間稼ぎをします。
瀕死のインセンはトニーに「その命、無駄にするな」と言い残し、息を引き取ります。
怒りと決意を胸に、トニーはスーツを装着し、敵を撃退しながら脱出。
火炎放射器で基地を爆破し、空へ飛び立ちますが、スーツの飛行機能が不完全だったため、砂漠に不時着してしまいます。

意識が朦朧としている状態で砂漠をさまよっていたトニーは、捜索を続けていた親友ローディ中佐に救出され、アメリカへ帰還を果たしました。

ネタバレ③_スターク社の変革と新たな決意

帰国後、トニーは記者会見で「スターク・インダストリーズは兵器産業から撤退する」と発表。
これに驚いた幹部オバディア・ステインは、トニーを経営から排除しようと暗躍します。

一方でトニーは、新たな決意のもと、改良型のアーク・リアクターを開発し、新型パワードスーツ(マーク2)を設計。
試験飛行を繰り返しながら改良し、最終的に赤と金の「マーク3」 を完成させます。

しかし、スターク社の武器がいまだに戦地で使われていることを知り、トニーはそれを止めるべく行動を決意。
トニーが拉致された洞窟の近くにはグルミラという村があり、そこにいたテロリストを撃退し、兵器を破壊します。

その後、オバディアがテロリストと内通し、トニー暗殺を企てていたことを知ったトニーは、会社のデータを調べさせるためペッパーに協力を頼みます。
ペッパーはオバディアの違法取引の証拠を入手しますが、オバディアに見つかりそうになります。

オバディアはトニーの家に乗り込み、音波兵器「ソニックテイザー」でトニー動きを封じ、トニーの胸にある新型のアーク・リアクターを強奪してしまいます。

ネタバレ④_アイアンマン vs. アイアンモンガー――正義のための戦い

アーク・リアクターを奪われたトニーは、ペッパーが捨てずにとっておき、トニーにプレゼントとして贈った旧型のリアクターを装着し、何とか生き延びます。
しかし、このリアクターは出力が低いため、スーツの動力としては不十分でした。

一方、オバディアは回収した試作型スーツの技術をもとに巨大なアイアンスーツ「アイアンモンガー」を完成させ、トニーを襲撃。

トニーはマーク3を装着し戦いますが、オバディアのスーツはパワーが圧倒的に上。
トニーは高高度へと誘導し、氷結させる作戦を実行。
オバディアのスーツは凍結し、機能が停止させて地面に落下させる作戦を実行する。

しかし、オバディアは地上に落下しながらも生きており、再びトニーに襲いかかります。
トニーはペッパーに指示し、スターク社の巨大アーク・リアクターをオーバーロードさせます。
その衝撃でオバディアは吹き飛ばされ、アーク・リアクターに落下して爆発。
オバディアは死亡し、戦いは終結しました。

その後、トニーは記者会見で「ロボット型試作機の暴走」と発表し、事件の真相を隠すようにとS.H.I.E.L.D.(シールド)のコールソンに言われますが、最終的に「私がアイアンマンだ」と自ら公表し、会場が騒然となります。

エンドクレジット_アベンジャーズ計画の始動

事件の後、トニーが自宅に戻ると、S.H.I.E.L.D.(シールド) の長官 ニック・フューリー が待ち構えていた。

フューリーは彼に向かってこう告げる。
「ヒーローは君一人ではない」

そして、「アベンジャーズ計画」 について語り始めるのだった…。

登場人物とキャスト&日本語吹き替え 詳細

トニー・スターク (アイアンマン)

(キャスト:ロバート・ダウニーJr. / 日本語吹き替え:藤原 啓二ふじわら けいじ)

トニー・スターク画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

本名:アンソニー・エドワード・スターク
   (通称:トニー・スターク)

21歳の時、スターク社の先代CEOだった父親と母親を交通事故で亡くしており、その父親の後を継いでスタークインダストリーズ(巨大軍事企業)のCEOに就任。

その後、天才的頭脳を活かして数々の兵器開発に携わってきた。

自身を「天才、億万長者、プレイボーイ、慈善家」と認めるナルシストである。
胸についているアーク・リアクターは強力な電磁石となっており、スーツの動力源のほか、胸に刺さった爆弾の破片が心臓に行かないように引っ張る必要がある為、普段から身に付けている。


アイアンマンスーツ

アイアンマン 画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

自身が拉致された際に、テロリストたちの洞窟から脱出する為に開発したロボットスーツ。

脱出時はガラクタからスーツを制作した為、ゴツゴツとしたデザインだったが脱出後に自身のラボでスーツのデザインや機能を見直し、最終的に左記のおなじみのデザインとなった。
※当初、J.A.R.V.I.S.ジャービスからは金一色を提案されていたが、派手過ぎた為トニー・スターク自身が保有していた車から赤と金のカラーリングになっている

動力源は胸のリアクターとなっているほか、戦闘時や飛行中はJ.A.R.V.I.S.ジャービスというAIのアシストを借りてコントロールしている。

ペッパー・ポッツ

(キャスト:グウィネス・パルトロー / 日本語吹き替え:岡 寛恵おか ひろえ)

ペッパー・ポッツ画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

本名:ヴァージニア・”ペッパー”・ポッツ
   (通称:ペッパー・ポッツ)

本作品におけるメインヒロイン
トニー・スタークの秘書をしており、トニー・スタークに頼まれた危険な仕事すらも完璧にこなしてしまう活躍を見せた。
自由奔放なトニー・スタークに頭を抱えながらも、彼のヒーロー活動を支えている。
また、トニー・スタークいう人物がヒーローとして成長していく背景に彼女の影響はとても大きいと感じさせるほど重要な人物である。

ローズ中佐

(キャスト:テレンス・ハワード / 日本語吹き替え:高木 渉たかぎ わたる)

ローズ中佐 画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

本名:ジェームズ・”ローディ”・ローズ

    (通称:ローディ)

トニー・スタークが信頼を置いている空軍勤務の友人。
トニー・スタークがテロリストに拉致されてしまい脱出をした際には、いち早く彼のもとに駆け寄っている。
また、トニー・スタークがアイアンマンスーツを開発後に空軍の監視空域に入ってしまった際には、連絡を受け事態を把握。
その後、アイアンマンが戦闘機にぶつかってしまい墜落させてしまった際には、軍やメディアへの報告では嘘を伝えトニー・スタークの尻拭いまでしてあげる優しさを見せている。
その後も何度もトニー・スタークのピンチを救ったり、相談に乗ってくれるとてもいい友人である。

※「アイアンマン2」ではキャストが変更されているので、
 視聴時に「?」とならないように気をつけて下さい

オバディア ( アイアンモンガー)

(キャスト:ジェフ・ブリッジス / 日本語吹き替え:土師孝也はし たかや)

オバディア・ステイン 画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

本名:オバディア・ステイン
   (通称:オバディア)

スタークインダストリーズの副社長であり、本作品の敵キャラクター。
長年スターク親子に対して嫉妬しており、社長の座を奪う為に裏でテロリストと手を結び、
トニー・スタークの暗殺を企んでいた。
手を組んだテロリスト達を自社の道具で麻痺させ、動けない状態にしてから殺害するなど、残虐な面を見せている。

アイアンモンガー

アイアンモンガー 画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

トニー・スタークがテロリストの洞窟を脱出時に作成したスーツの残骸をオバディアが集めて作成したオバディアのアイアンスーツ。
動力源に関しては、オバディアや他の科学者では動力源のアーク・リアクターを作ることが出来なかった為、トニー・スタークが脱出後に作り直したアーク・リアクターをトニー・スタークの胸から無理やり奪った物を装着している。
アイアンモンガーはオバディアが周りの科学者に作り直させたスーツの為、アイアンマンスーツの2倍程のサイズ感が有りとてもゴツゴツしたデザインになっています。

コールソン捜査官

(キャスト:クラーク・グレッグ / 日本語吹き替え:村治 学むらじ まなぶ)

コールソン捜査官 画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

本名:フィリップ・コールソン
   (通称:コールソン)

戦略国土調停補強配備局の捜査官として登場。
トニー・スタークやペッパーに組織の名前が長いと言われた為、映画の最後で略称がS.H.I.E.L.D.シールドとなりました。
S.H.I.E.L.D.シールドという組織は地球上の物体や物質・超常現象、そして超人的な能力を持った人物の捜査・研究と、それらの強大な力を得た者への対処をする為の組織です。

コールソン捜査官の登場によってアイアンマンから他の作品へと話が繋がっていくというのが初期のMCUの流れだったので、とても重要な人物です。

ハッピー

(キャスト:ジョン・ファヴロー / 日本語吹き替え:大西 健晴おおにし たけはる)

ハッピー・ホーガン 画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

本名:ハロルド・❝ハリー❞・ホーガン
   (通称:ハッピー・ホーガン)

本作ではスターク・インダストリーズのCEO専属運転手兼ボディーガードとして登場。
几帳面で人情に厚い人物で、トニー・スタークやペッパーの親友として描写されています。
アイアンマン1からシリーズを通して登場する人物なので、これから視聴される方は彼の成長も見てみると面白いと思います。

※キャストとして出ていますが実はこの方、本作の監督でもあります!
 監督だと知ったうえで見てみると面白いかもしれないですね!

インセン博士

(キャスト:ショーン・トープ / 日本語吹き替え:井上 倫宏いのうえ のりひろ)

インセン博士 画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

本名:ホー・インセン
   (通称:インセン)

トニー・スタークと共にテロリストに拘束されていた人物。
監禁されている間は、テロリストとトニーの通訳としても活躍していました。
また、科学者でもあり、医者であるインセン博士は命を懸けてトニーの脱出用スーツ作成、スーツの起動までの時間稼ぎ・手助けをした人物になります。
インセン博士がいなければ脱出することも困難であり、トニー・スタークがヒーローとして活動することも無かったので、きっかけを作った人物として、もう一人のヒーローと言えるかもしれません。

J.A.R.V.I.S.

(音声:ポール・ベタニー / 日本語吹き替え:加瀬 康之かせ やすゆき)

J.A.R.V.I.S. 画像
画像引用 : © Disney Marvel Studios / © SonyPictures

AI名:J.A.R.V.I.S.ジャービス

J.A.R.V.I.S.はトニー・スタークが調べ事を行う際やアイアンマンスーツを操作する際にアシストしてくれるAIです。
ラボなどで作業する際は音声やホログラムでサポートしていますが、アイアンマンのスーツを着用している際には、ヘルメット内のディスプレイにダメージを受けた部分の詳細など表示していたり、敵への対処を提案したりしてサポートをしています。
作中でJ.A.R.V.I.S.がどの様な情報を表示しているのかも気にして作品を見てみるとより楽しめると思います。

映画「アイアンマン」メイン出演者&公開情報

メイン出演者 :ロバート・ダウニーJr.
       :グウィネス・パルトロー
       :テレンス・ハワード
       :ジェフ・ブリッジス
       :ジョン・ファヴロー

上映時間:126分

公開日 :アメリカ合衆国 2008年5月2日

    :日本 2008年9月27日

ざっくり映画評価(☆5)

総合的満足度:

①話の面白さ:

②話の分かりやすさ:

③テンポの良さ:

④オススメ度:

配信情報(2025年02月17日時点)


劇中の曲名

・Back In Black / AC/DC
トニー・スタークが新型兵器のデモンストレーション時に流れている曲。

・Damn Kid / DJ Boborobo
トニー・スタークの授賞式で流れている曲。

・Iron Man (Theme From The Animated Series) / John O’Brien And Rick Boston
トニー・スタークがカジノで遊んでいる最中に流れている曲。

・Institutionalized / Suicidal Tendencies
トニー・スタークが受賞式翌日に車をいじっている最中に流れている曲。

・Slept On Tony With Dirt / Ghostface Killah
トニー・スタークがプライベートジェットで移動しているシーンで流れている曲。

・Concerto In Do Maggiore Per Pianoforte Ed Orchestra : Larghetto / Ramin Djawadi
トニー・スタークの自宅でオバディアがピアノを弾いているシーンでながれている曲。

・Groovetronic / Terry Devine – King
アイアンスーツを改良中にテレビで流れている曲。

・Kool Katz / Chucho Merchán
トニー・スタークとペッパー・ポッツのダンスシーンで流れている曲。

・Licorice / Emanuel Kallins And Steve Skinner
イベント会場での曲。

・Iron Man / Black Sabbath
エンディングで流れている曲。

Hulu | Disney+ セットプラン

まとめ

MCU1作目『アイアンマン』は、単なるヒーロー映画ではなく、一人の男が己を見つめ直し、ヒーローへと成長する物語 です。
序盤のトニー・スタークは傲慢で自己中心的な兵器開発者。
しかし、拉致・監禁という過酷な経験を通じて、自らの技術を「破壊」ではなく「守るため」に使う決意を固めるというドラマ性が、この作品を単なるアクション映画以上のものにしています。

また、トニーが試行錯誤しながら 「アイアンマン」としてのスーツを開発する過程も見どころの一つ。
初代スーツの無骨なデザイン、試作機の失敗、新型スーツの華麗な完成――こうした進化のプロセスがリアルに描かれ、観る者をワクワクさせます。

さらに、ラストシーンでの「私がアイアンマンだ」 というトニーの宣言は、従来のスーパーヒーローが「正体を隠す」パターンを覆す衝撃的な展開。
この瞬間こそ、トニー・スタークというキャラクターの魅力が凝縮された名シーンと言えます。

MCUの始まりを告げたこの作品は、今観てもなお色褪せない傑作。
カリスマ性あふれるロバート・ダウニー・Jr.の演技、ユーモアとシリアスのバランスの良さ、スーツの進化や戦闘シーンの迫力など、多くの要素が詰まった 「何度観ても楽しめるヒーロー映画」 です。

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