『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を徹底考察!恐竜と人間の未来は?【ネタバレ解説】

ジュラシックワールド
画像:公式Facebookより引用
目次

1分で読めるあらすじ

恐竜が世界に解き放たれてから4年。
人類は恐竜と共存する新たな時代を迎えたが、密猟や違法取引が横行し、共生のバランスは崩れ始めていた。
そんな中、ブルーの子供「ベータ」とクローンの少女メイジーが何者かに誘拐され、オーウェンとクレアは救出のためヨーロッパへ向かう。

一方、巨大企業バイオシン社は恐竜管理を名目に世界の生態系を操ろうとしていた。
かつての『ジュラシック・パーク』のメンバー、アラン、エリー、イアンは、バイオシンの陰謀を暴くために動き、世界を脅かすバイオローカスト(巨大イナゴ)の存在に辿り着く。

恐竜と人類の未来、そして食料供給を巡る支配を阻止するため、それぞれの道を歩んでいた者たちの運命が交差し、世界の命運をかけた戦いが始まる——。

見どころ

オーウェンとクレアたちが主人公の『ジュラシック・ワールド』シリーズの完結編となる本作は、恐竜が世界に解き放たれた後の人類と恐竜の共存の行方を描く壮大なストーリーが魅力です。

まず注目すべきは、過去作の主要キャラクターが集結する点です。
『ジュラシック・パーク』のアラン・グラント博士、エリー・サトラー博士、イアン・マルコム博士が再び登場し、『ジュラシック・ワールド』のオーウェンやクレアと共に、バイオシン社の陰謀に立ち向かいます。
シリーズのファンにとっては、夢の共演が実現した特別な作品です。

また、本作では新種の恐竜が多数登場し、過去最大級のスケールで恐竜たちの迫力あるバトルが展開されます。
さらに、バイオシン社が遺伝子操作によって生み出した巨大バイオローカスト(巨大イナゴ)が、人類の未来を脅かす新たな脅威として登場。
恐竜だけでなく、遺伝子技術の暴走というテーマが描かれるのも見どころの一つです。

そして、シリーズを締めくくるクライマックスでは、恐竜と人類の未来がどのような形で決着するのかが問われます。果たして、共存の道はあるのか、それとも…。
シリーズのラストを見届けるべき作品です!

\ 『ジュラシック・ワールド』シリーズを見るならAmazonPrimeVideoで全て見れます。 /

映画のざっくり全編ネタバレ ※見たいところまで見てください⬇︎

ネタバレ①_恐竜と人類の共存は可能か?新たな時代の始まり

前作『炎の王国』のラストで恐竜たちが世界に解き放たれてから4年、地球は恐竜と人類が共存する新たな時代を迎えていた。
しかし、その関係は決して理想的とは言えず、恐竜は違法な取引や密猟の対象となり、一部の地域では人間の生活を脅かす存在になっていた。

一方、オーウェンとクレアは山奥に身を隠しながら、恐竜の密猟から逃れた個体を保護する活動を続けていた。彼らと共に暮らしているのは、ロックウッド邸から救い出したクローンの少女メイジーと、オーウェンたちに着いてきた相棒ヴェロキラプトルブルーとその子供「ベータ」。
しかし、ある日何者かによってメイジーとベータが誘拐されてしまう。

調べていくと背後には、巨大企業バイオシン社の影があった。
メイジーとベータを誘拐したのは、恐竜を密売する組織で、彼らはバイオシン社の依頼を受け、2人を秘密裏に連れ去ったのだ。
そのことを知ったオーウェンとクレアはメイジーとベータを取り戻すため、危険な旅へと踏み出すのだった…。

ネタバレ②_メイジーとブルーの子供、ベータが誘拐!オーウェンとクレアの救出劇

オーウェンとクレアは、誘拐されたメイジーとベータの行方を追い、ヨーロッパ・マルタのブラックマーケットへとたどり着く。
違法な恐竜取引が横行するこの市場では、密猟された恐竜が高額で売買され、闘技場では恐竜同士のバトルが繰り広げられていた。

ブラックマーケットに潜入するため、かつてブルーの調教を共に行い、現在はCIAに所属するバリーに協力を依頼。
その手助けによって市場内部への潜入に成功する。
そこでクレアは、闇取引の仲介人ソヨナ・サントスから、メイジーとベータがバイオシン社の研究施設に移送されたことを聞き出す。
しかし、サントスはアトロキラプトルを操り、クレアを襲わせる。

命の危機に陥る中、クレアは偶然出会ったパイロットのケイラ・ワッツに助けられ、共に飛行場を目指す。
一方、オーウェンもアトロキラプトル2体に追われながら、高速バイクで壮絶なチェイスを繰り広げる。

最終的に、オーウェンとクレアは空港で再会し、ケイラの協力を得てバイオシン社の研究施設へ向かう決意を固める。
果たして、メイジーとベータを救い出すことはできるのか——。

ネタバレ③_バイオシン社の陰謀!巨大バイオローカストの脅威

一方、バイオシン社の研究施設では、世界を揺るがす新たな脅威が生まれていた。
バイオシン社は、自社の作物以外を食い荒らす巨大バイオローカスト(遺伝子操作された巨大イナゴ)を密かに開発し、世界の食糧供給を支配しようとしていた。
しかし、ヘンリー・ウー博士の遺伝子操作によって生み出されたこのバイオローカストは、異常な繁殖力と長寿化を引き起こし、制御不能な状態に陥ってしまう。

この異常事態に気づいたのが、『ジュラシック・パーク』シリーズのエリー・サトラー博士とアラン・グラント博士だった。
彼らは、イアン・マルコム博士の協力を得てバイオシン社のラボに潜入し、バイオローカストが人為的に作られた証拠を入手しようと試みる。

一方、誘拐されたメイジーはバイオシン社の研究施設に囚われ、ヘンリー・ウー博士によって自身の遺伝子の秘密を明かされる。
メイジーは、単なるクローンではなく、母親であるシャーロットが遺伝性疾患を克服するために自らのDNAを修正し、生み出した特別な存在だった。
シャーロットは自身の病気で長く生きられないことを悟り、メイジーには健やかな人生を歩んでほしいと願っていたのだ。

その頃、オーウェン、クレア、ケイラはついにバイオシン社の研究施設に到着し、メイジーとベータを救出するための決死のミッションを開始する…。

ネタバレ④_歴代キャラクター集結!バイオシン施設での決戦

バイオシン社の研究施設では、エリーとアランがバイオローカストのDNAサンプルを入手し、バイオシンの陰謀を暴く証拠を確保しようとしていた。
しかし、その計画は施設のセキュリティに察知され、CEOルイス・ドジスンによって逃げ場を失ってしまう。
そんな中、内部で密かに動いていたイアン・マルコム博士と広報担当のラムジー・コールが彼らを救い出し、ついに合流を果たす。

一方、オーウェン、クレア、ケイラの乗る飛行機は、空を飛ぶ巨大翼竜ケツァルコアトルスの襲撃を受け墜落。オーウェンの指示で先に脱出したクレアは、ジャングルに投げ出され、さまよう中でテリジノサウルスに遭遇する。鋭い爪を持つこの恐竜に狙われるも、間一髪で現在は使われていない旧研究施設に逃げ込み、後にオーウェンとケイラと合流する。

その頃、バイオシン社の中心施設から脱出を試みるエリー、アラン、イアン、メイジーのチームは車で逃走を図る。
そして逃げた先でオーウェンたちとついに合流し、歴代キャラクターが集結。協力して脱出を試みる。

同じ頃、ドジスンは証拠隠滅を図り、バイオローカストの繁殖ルームに火を放つ。
炎に包まれた巨大イナゴは空へと飛び立ち、焼け焦げたまま空から降り注ぐ。その影響で恐竜たちが生息する山が火災に見舞われ、施設のシステムが混乱する。
恐竜たちが次々と中央広場に集められる緊急事態が発生する。

一方、ルイス・ドジスンは証拠を持ち去り、地下トンネルを移動するポッドで脱出を図る。
しかし、途中でシステムが停止し、逃げ場を失った彼を待ち受けていたのは、ディロフォサウルスの群れだった。ドジスンは毒を浴びせられ、因果応報ともいえる最期を迎える。

施設が崩壊する中、歴代キャラクターとオーウェンたちは力を合わせ、最後の決死の脱出を試みる…!

ネタバレ⑤_恐竜と人間の未来は?シリーズ完結のラスト

オーウェン、メイジー、アランはバイオシン社の研究施設からベータを救出。
同時に、イナゴの暴走を止めるために密かに身を隠していたヘンリー・ウー博士も合流し、最終的な脱出計画を立てる。彼らは施設にあるヘリを利用して脱出を試みるが、その道は決して簡単ではなかった。

脱出のために広場の中央を通る必要があったが、そこにギガノトサウルスとTレックスの二大巨獣が鉢合わせ、壮絶な戦いが勃発。
Tレックスはギガノトサウルスに圧倒され、一度は倒れるも、そこへ突如巨大な爪を持つテリジノサウルスが現れ、Tレックスと共闘する形でギガノトサウルスに立ち向かう。
熾烈な戦いの末、テリジノサウルスの鋭い爪がギガノトサウルスに致命傷を与え、戦いは決着を迎えた。

その隙を突き、オーウェンたちは計画通りにバイオシン社のヘリを奪取し、ついに施設を脱出。炎に包まれるバイオシン社の研究施設を後にしながら、彼らは新たな時代の幕開けを目の当たりにする。

無事に帰還した後、それぞれが恐竜と共存する新たな生活へと戻っていく。
オーウェンはブルーにベータを返し、メイジーと共に新たな家族の絆を築く。
クレアもまた、恐竜たちの未来を見守ることを決意する。

一方、ヘンリー・ウー博士は、自らが生み出したバイオローカストによる世界的な被害を防ぐため、遺伝子を調整したイナゴを1匹放ち、自然環境のバランスを取り戻す最後の希望を託す。
そして、世界では恐竜たちが大自然の中を悠々と歩き、空を舞い、人間と共存する未来へと歩みを進めていた。それは恐竜が“支配者”だった時代とは異なる、共存という新たな時代の始まりだった。
こうして、人類と恐竜の関係は新たなステージへと移行し、壮大な歴史の1ページが幕を閉じる。


登場人物とキャスト&日本語吹き替え 詳細

オーウェン・グレイディ

(キャスト:クリス・プラット / 劇場公開版日本語吹き替え:玉木 宏 たまき ひろし)

オーウェン・グレイディは、元アメリカ海軍の軍人であり、『ジュラシック・ワールド』シリーズを通して活躍するヴェロキラプトルの調教師。
前作では、ヴェロキラプトルのブルーとの特別な絆を築き、恐竜との共存を模索していた。
本作では、クレアとともにクローンの少女メイジーを育てながら、恐竜たちと共存する生活を送っている。

しかし、メイジーとブルーの子ども・ベータが誘拐されたことをきっかけに、再び危険なミッションへと身を投じることとなる。
ヨーロッパ・マルタでは違法な恐竜ブラックマーケットに潜入し、アトロキラプトルとの激しいバイクチェイスを繰り広げるなど、持ち前の戦闘スキルを駆使して活躍する。

恐竜に敬意を払い、戦うだけでなく共存の道を探る姿勢を持つオーウェン。
本作では、シリーズを通して成長した彼の新たな一面が描かれる。

クレア・ディアリング

(キャスト:ブライス・ダラス・ハワード / 劇場公開版日本語吹き替え:木村 佳乃きむら よしの)

クレア・ディアリングは、かつて「ジュラシック・ワールド」の運営責任者を務めていた女性であり、シリーズを通して大きく成長を遂げたキャラクターの一人。
前作『炎の王国』では、恐竜保護グループのリーダーとして活動し、違法取引や恐竜虐待を防ぐために奔走しており、物語冒頭でも恐竜を保護する活動が見受けられる。
本作では、オーウェンとともに森の中でひっそりと暮らし、クローンの少女メイジーを我が子のように育てている。

しかし、メイジーとブルーの子ども・ベータが誘拐されたことで、再び危険な世界へ足を踏み入れることに。
ヨーロッパ・マルタでは恐竜ブラックマーケットに潜入し、アトロキラプトルに追われるスリリングな逃亡劇を繰り広げるなど、過去のデスクワーク中心だった彼女とは違う、よりタフで行動的な姿を見せる。

恐竜を単なるビジネスの道具と見ていたかつての彼女は、今や命を尊重し、守る側の立場となった。
本作では、メイジーを救うためなら何でもするという母親のような一面が強調され、シリーズを通しての成長が感じられる重要なキャラクターとなっている。

メイジー・ロックウッド

(キャスト:イザベラ・サーモン / 劇場公開版日本語吹き替え:住田 萌乃すみだ もえの)

メイジー・ロックウッドは、前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』で初登場した少女であり、ロックウッド財団の創設者であるベンジャミン・ロックウッドの孫娘として育てられた。
しかし、実際はロックウッドの娘シャーロット・ロックウッドが、自らのDNAを用いて生み出したクローンであり、彼女の出生の秘密が本作の重要な鍵となる。

前作以降、オーウェンとクレアに引き取られ、森の中でひっそりと暮らしていたが、バイオシン社の陰謀に巻き込まれ、ブルーの子ども・ベータと共に誘拐されてしまう。
研究施設に囚われた彼女は、自らのルーツや母の遺伝子操作の真実を知ることとなる。

知的で好奇心旺盛な一方で、クローンという存在ゆえに他者と交流を持たずに育てられ、強い孤独を抱えるメイジー。
彼女の成長と自己発見の旅は、本作における大きなテーマの一つであり、単なる恐竜の物語にとどまらない深みを与えている。

アラン・グラント

(キャスト:サム・ニール / 日本語吹き替え:菅生 隆之すごう たかゆき)

アラン・グラントは、『ジュラシック・パーク』(1993年)および『ジュラシック・パークIII』(2001年)に登場した古生物学者であり、シリーズ屈指の人気キャラクター。
本作では久しぶりにスクリーンへ復帰し、過去作での経験を活かしてバイオシン社の陰謀に立ち向かう。

長年、恐竜研究を続けながらも世間とは距離を置いていたグラントだったが、旧友であり元恋人のエリー・サトラーからの依頼を受け、バイオシン社の研究施設に潜入することになる。
巨大バイオローカストの謎を解明するため、施設に忍び込み証拠を確保しようとするが、途中でイアン・マルコムらと合流し、命がけの脱出劇を繰り広げることに。

過去のシリーズと同様、冷静で知的ながらも行動力に優れ、危機的状況においても的確な判断を下すグラント。
本作では、恐竜の研究者としてだけでなく、一人の人間としての成長やエリーとの関係の変化も描かれており、長年のファンにとって感慨深いキャラクターとなっている。

エリー・サトラー

(キャスト:ローラ・ダーン / 日本語吹き替え:井上 喜久子 いのうえ きくこ)

エリー・サトラーは、シリーズ第1作『ジュラシック・パーク』(1993年)から登場する古植物学者であり、恐竜の生態だけでなく、環境や生態系のバランスにも深い関心を持つ科学者。
本作では、かつての仲間であるアラン・グラントやイアン・マルコムと共に、バイオシン社の陰謀に立ち向かう。

本作では、環境問題への関心を強めた彼女が、世界の食糧供給を脅かす「巨大イナゴ」の異常発生を調査するために動き出す。
バイオローカストがバイオシン社の遺伝子操作によって生み出されたことを突き止めるべく、アランを誘い、バイオシン社の研究施設へ潜入する。
そこでイアン・マルコムの協力を得て、決定的な証拠を入手しようとするが、施設内のセキュリティに察知され、命を狙われることに。

シリーズを通して、知的でありながらも行動的なキャラクターとして描かれるエリー。
本作では、長年離れていたアラン・グラントとの関係の変化にも注目が集まり、科学者としてだけでなく、一人の女性としての生き方や選択が描かれる重要なキャラクターとなっている。

イアン・マルコム

(キャスト:ジェフ・ゴールドブラム / 日本語吹き替え:大塚 芳忠 おおつか ほうちゅう)

イアン・マルコムは、『ジュラシック・パーク』(1993年)と『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年)に登場した数学者であり、カオス理論の専門家。
過去作では、恐竜を復活させた人類の傲慢さに警鐘を鳴らしながらも、その危機に巻き込まれていく運命をたどった。
本作では再びその知識と洞察力を発揮し、バイオシン社の陰謀を暴くために重要な役割を果たす。

現在はバイオシン社のコンサルタントとして働いているが、実は内部から会社の不正を暴こうとしており、エリー・サトラーとアラン・グラントに協力を申し出る。
彼の助けによって二人は研究施設へ潜入し、バイオローカストがバイオシン社の遺伝子操作による産物である証拠を確保しようとするが、やがて施設のセキュリティに察知され、命を狙われることに。

シリーズを通して、皮肉屋でありながらも核心を突いた発言をするキャラクターであるイアン。
本作でもその持ち味は健在で、シリアスな展開の中でもユーモアを忘れない存在として描かれる。
人類が恐竜と共存する未来に対して依然として懐疑的であり、本作のテーマである「人間の責任と傲慢さ」を最も強く体現するキャラクターの一人となっている。

ラムジー・コール

(キャスト:ママドゥ・アティエ / 日本語吹き替え:日野 聡 ひの さとし)

ラムジー・コールは、本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で初登場する新キャラクターであり、バイオシン社の広報責任者を務める若きエリート。
表向きはバイオシン社のCEOルイス・ドジスンの側近として働いているが、実は彼の思想や行動に疑問を抱いており、密かに会社の不正を暴こうとする内部協力者でもある。

彼はイアン・マルコムと密かに連携し、エリー・サトラーとアラン・グラントがバイオローカストの証拠を確保できるよう手助けをする。
バイオシン社の研究施設でのクライマックスでは、ドジスンの悪事が明るみに出る中、ラムジーはついに彼への忠誠を捨て、研究施設を脱出しようとする歴代キャラクターたちのために道を開く。

知的で冷静な性格ながらも正義感が強く、決して権力に迎合しない姿勢を見せるラムジー。
彼の行動は、過去のシリーズにはなかった「企業内部からの反逆者」という新しい視点を提供し、本作のテーマである倫理観や科学の責任を象徴する存在として描かれている。

ケイラ・ワッツ

(キャスト:デワンダ・ワイズ / 日本語吹き替え:伊藤 沙莉 いとう さいり)

ケイラ・ワッツは、本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で新たに登場するキャラクターであり、冷静かつタフな元軍人の傭兵パイロット。
現在は密猟者たちと関わりながら、恐竜の輸送を請け負うフリーのパイロットとして生計を立てているが、根は正義感が強く、利益のためだけに動くわけではない人物として描かれている。

ヨーロッパ・マルタのブラックマーケットでオーウェンとクレアと出会い、彼らの事情を知ったことで、メイジーとベータを救う手助けをすることを決意。
自らの飛行機を提供し、バイオシン社の研究施設へと向かうが、道中で空を飛ぶ巨大恐竜・ケツァルコアトルスに襲われ、氷山地帯へと墜落する。
しかし、彼女はオーウェンたちとともに困難を乗り越え、最後まで戦い抜く勇敢な人物として描かれる。

クールで皮肉っぽいユーモアを持ちながらも、決断力と行動力に優れたケイラ。
恐竜との戦いに巻き込まれながらも、最後まで仲間を助けようとする正義感のある人物として描かれている。

ルイス・ドジスン

(キャスト:キャンベル・スコット / 日本語吹き替え:井上 和彦いのうえ かずひこ)

ルイス・ドジスンは、本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の主要な敵役であり、巨大バイオ企業 バイオシン社のCEO を務める野心的な科学者。
過去作において彼は、シリーズ第1作『ジュラシック・パーク』(1993年)にも登場しており、当時はインジェン社のライバル企業としてバイオシン社に雇われ、デニス・ネドリーに恐竜の胚を盗ませようとした張本人であった。

本作では、恐竜保護を名目にバイオシン・バレーを運営し、各国政府と協力して恐竜の収容・研究を進めていた。
しかし、裏では 遺伝子操作によって巨大バイオローカスト(巨大イナゴ)を生み出し、バイオシン社の作物以外を食い荒らすことで世界の食糧供給を支配しようとする陰謀 を進めていた。

エリー・サトラーやアラン・グラントらが彼の陰謀を暴こうとする中、ドジスンは証拠隠滅のためにバイオローカストの繁殖ルームを焼却し、混乱を引き起こす。
しかし、最終的には自身の悪行が裏目に出て 研究施設の地下トンネルでシステムが停止し、逃げ場を失ったところをディロフォサウルスの群れに襲われ、皮肉にも過去作のネドリーと同じような最期を迎える。

シリーズを通して恐竜ではなく「人間の欲望と科学の暴走」を象徴する存在として描かれるルイス・ドジスン。
本作では『ジュラシック・パーク』以来の再登場となったが、その強欲と傲慢さが災いし、因果応報の結末を迎えることとなった。

ヘンリー・ウー

(キャスト:B・D・ウォン / 日本語吹き替え:近藤 浩徳 こんどう ひろのり)

ヘンリー・ウーは、シリーズ第1作『ジュラシック・パーク』(1993年)から登場する遺伝子工学の第一人者であり、恐竜復活の技術を開発した科学者。
本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、彼の物語がついに大きな転機を迎える。

『ジュラシック・ワールド』(2015年)では、遺伝子組み換えによって誕生したインドミナス・レックスを開発し、続く『炎の王国』(2018年)ではインドラプトルの創造にも関わるなど、彼の研究は軍事利用や商業目的のために利用されてきた。
しかし、本作では バイオシン社に雇われ、巨大バイオローカスト(巨大イナゴ)の開発に携わったものの、その異常繁殖による環境破壊を止める方法が見つからず、自らの行いに深く後悔するようになる。
物語終盤では、バイオローカストの暴走を阻止するためにオーウェンたちに協力を求める。
彼はメイジーの母・シャーロットが施した遺伝子技術にヒントを得て、バイオローカストの暴走を止める手段を見つける。
最後は、調整したイナゴを世界に放ち、環境のバランスを取り戻す役目を果たすことで、これまでの罪を償おうとする。

シリーズを通して、「生命を創造する科学者」として描かれたヘンリー・ウー。
これまでの作品では冷酷な面が目立ったが、本作では 自身の過ちを認め、科学の責任を取ろうとする姿勢が描かれ、キャラクターとしての結末が印象的なものとなっている。

登場する恐竜たち

ヴェロキラプトル ※ベータ

ベータは、本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に登場する ヴェロキラプトルの幼体 であり、ブルーのクローンとして誕生した特別な存在。
ブルーと同様に驚異的な知能を持ち、成長すれば母と同じように高い社会性や感情を持つ可能性が示唆されている。

ベータの最大の特徴は、 母であるブルーと遺伝子的に完全に同一でありながら、単独の無性生殖によって誕生したこと。
これは、ブルーの遺伝子にオオトカゲのDNAが含まれていたことによる影響であり、本作のテーマの一つである「遺伝子操作と生命の可能性」を象徴する存在となっている。

物語の序盤でベータは密猟者によって捕獲され、メイジーとともに バイオシン社の研究施設へと連行される。
彼女の遺伝子は、人間のクローンであるメイジーと並び、生命科学の研究において極めて重要な鍵を握っていることが示唆されています。
ですが物語後半、オーウェンとクレアによる救出作戦によって無事に保護され、最終的にはブルーのもとへと帰っていく。

ベータは、単なる「ブルーの子供」ではなく、 生命の神秘と科学の暴走を示唆する存在 として重要な役割を果たす。本作を通して、恐竜と人間の関係性、そして遺伝子技術の未来について考えさせられるキャラクターとなっている。

アトロキラプトル

アトロキラプトルは、本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に登場する新たな肉食恐竜であり、ヴェロキラプトルに似た外見を持ちながら、より獰猛で従順な性質を持つのが特徴。
バイオシン社による遺伝子操作で生み出された強化種であり、「ターゲットを決して逃さない狩猟能力」 を持つ危険な捕食者として描かれている。

本作では、違法な恐竜取引が行われるマルタのブラックマーケットで、遺伝子操作により人間に従う兵器として育成されていることが明かされる。
特に、今作の調教済みの個体は、レーザーポインターによってターゲットを指定し、自動的に追跡・攻撃するという恐るべき能力 を持つ。
オーウェンとクレアはマルタの街中で彼らに狙われ、追い詰められることになる。

アトロキラプトルは、ヴェロキラプトルよりも獰猛で攻撃性が高く、人間の制御下で利用されるという点で、恐竜の軍事利用を象徴するようなキャラクターとなっている。

ピロラプトル

ピロラプトルは、本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に登場する新種の肉食恐竜で、シリーズ初の羽毛を持つラプトルとして描かれている。
実際の化石はフランスで発見され、その名は「炎の泥棒」を意味している。
本作では、赤い羽毛と鋭い鉤爪を持ち、氷の上を俊敏に動く姿が印象的な恐竜となっている。

物語中盤、オーウェンとケイラはバイオシンの施設に向かう途中、飛行機が撃墜され、氷河地帯の湖に墜落。
そこで彼らの前に現れるのがピロラプトルだった。
氷の上を自在に走るだけでなく、泳ぐ能力まで備えていることが判明し、オーウェンたちを驚かせる。
従来のラプトルとは異なり、水中戦でも優れた適応力を持つ新たな恐竜として登場した。

テリジノサウルス

テリジノサウルスは、本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に登場する新たな恐竜で、シリーズでも異彩を放つ長大な爪を持つ草食恐竜。
その特徴的な姿と攻撃的な行動が、観客に強烈な印象を与える存在となっている。

劇中では、バイオシン社の恐竜保護区に生息しており、視力が弱い代わりに優れた聴覚と嗅覚を持つため、音に敏感に反応する。
クレアが墜落後にジャングルをさまよう中、偶然遭遇してしまい、息を殺して身を隠す緊迫のシーンが描かれる。
草食恐竜でありながら、テリジノサウルスは縄張り意識が強く、侵入者には容赦なく鋭い爪で攻撃を加える獰猛な一面を見せる。

クライマックスでは、ギガノトサウルスとの戦いに突如乱入。
Tレックスと共闘し、巨大なカギ爪でギガノトサウルスにとどめを刺すという劇的な活躍を見せる。

ギガノトサウルス

ギガノトサウルスは、本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に登場する巨大肉食恐竜であり、シリーズ史上最強クラスの捕食者として描かれている。
実在した恐竜の中でも最大級の肉食恐竜の一種であり、本作では「史上最強の捕食者」としてTレックスを圧倒する存在感を示している。

バイオシン社の恐竜保護区で生息するギガノトサウルスは、圧倒的な攻撃力と支配欲を持つ、容赦のないハンターとして描かれ、オーウェンたちを何度も追い詰める。
物語終盤では、Tレックスと激突し、一度は勝利するものの、最終的には突如現れたテリジノサウルスの鋭い爪によって致命傷を負い絶命する。

本作のギガノトサウルスは、単なる「新たな大型肉食恐竜」ではなく、人間が制御できない、まさに”新たなる支配者”としての脅威を象徴する存在となったと言える。

巨大バイオローカスト ※巨大イナゴ

本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に登場する巨大バイオローカスト(巨大イナゴ)は、恐竜とは異なる新たな脅威として人類を危機に陥れる存在である。
バイオシン社が密かに遺伝子操作を行い、自社が開発した作物以外を食い尽くすように設計された生物兵器であり、世界の食糧供給を支配するために利用されていた。

これらの巨大イナゴは、異常な繁殖力と通常よりも長い寿命を持ち、制御不能に増殖し始めたことで世界中の農作物を壊滅させるほどの被害をもたらす。
物語の中で、エリー・サトラーとアラン・グラントがバイオシン社の陰謀を暴くためにDNAサンプルを採取しようとする重要なキーとなる存在となる。

終盤では、バイオシン社のCEOルイス・ドジスンが証拠隠滅のために繁殖ルームに火を放つが、その結果、焼けたイナゴが空へと飛び散り、施設や森林に火災を引き起こすという大惨事を招く。
最終的には、ヘンリー・ウー博士が遺伝子を修正し、残された1匹のイナゴを放つことで生態系の修復を試みることで解決へ向かうこととなる。

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の考察ポイント3選

今作は過去作と比べて異質になった?

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、シリーズの集大成として制作されたものの、過去作と比べて異質な要素が多く、ファンの間でも賛否が分かれる作品となった。その最大の理由は、「恐竜との戦い」よりも、「人間と恐竜の共存」をテーマにしたストーリー展開にある。

これまでのシリーズでは、恐竜の脱走や暴走によるパニック要素が中心だったが、今作では恐竜そのものよりも、巨大バイオローカスト(巨大イナゴ)を用いたバイオシン社の陰謀がメインのストーリーとなっている。
そのため、恐竜の脅威から逃げるスリリングな展開よりも、遺伝子操作による生態系の支配という「人間の科学技術がもたらす危機」が強調されている点が特徴的だ。

さらに、過去作の主要キャラクターである「アラン・グラント」「エリー・サトラー」「イアン・マルコム」の3人が再登場し、オーウェンやクレアと合流するというシリーズのファンサービス要素も大きな見どころとなっている。
しかし、この2つの異なるストーリーラインが並行して進むことで、物語の焦点がややぼやけてしまったという意見もある。

全体的に、従来の恐竜パニック映画というよりは、「遺伝子操作や生態系の問題を軸にしたSFアクション映画」へとシフトした作品となっており、シリーズの中でも異質な印象を与える仕上がりになっている。

Tレックスとギガノトサウルスの決着は本当に決定的だったのか?

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のクライマックスでは、Tレックスとギガノトサウルスが壮絶な戦いを繰り広げた。
一度はギガノトサウルスがTレックスを圧倒し、意識を失わせたかのように見えたが、その後Tレックスは復活。
突如乱入したテリジノサウルスと共闘し、最終的にはテリジノサウルスの巨大な爪がギガノトサウルスにとどめを刺す展開となった。

しかし、この戦いが「決定的な勝敗」と言えるのかは疑問が残る。
まず、Tレックスがギガノトサウルスに単独で勝利したわけではなく、テリジノサウルスの助けを借りて倒したという点が重要だ。
もし1対1の戦いであれば、ギガノトサウルスが優位に立った可能性もある。

また、これまでのシリーズでは「Tレックスはジュラシック・パークの象徴」として描かれており、過去作でも何度も復活して逆転勝利を収める展開が続いている。
本作でも「Tレックスが倒されたかに見えて、最後に勝利する」というお決まりの演出が使われており、観客の期待に応える形になっている。
しかし、実際にはギガノトサウルスの実力が劣っていたのか、または戦いが純粋に決着したのかは、はっきりとは描かれていない。
つまり、Tレックスが「勝者」となったのは物語の演出的な要素が大きく、ギガノトサウルスが本当にTレックスより劣る存在だったのかは、作中の描写だけでは断定できないと筆者は感じました。

ヘンリー・ウー博士は最後捕まらなかった?心境の変化はあったのか?

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、これまで遺伝子操作を推し進めてきたヘンリー・ウー博士の心境に変化が見られる。
バイオシン社で開発した巨大バイオローカスト(巨大イナゴ)が制御不能となり、食糧危機を引き起こしたことで、自らの研究の危険性をようやく認識する。

終盤、ウー博士はオーウェンたちと合流し、バイオローカスト(巨大イナゴ)全体の遺伝子を修正するために、
エンディングでは改良したイナゴを解放し、結果的に事態を収束させた。
この行動により、彼は責任を問われることなく自由の身となる。

なぜ彼が逮捕されなかったのかは明確に描かれないが、バイオシン社の黒幕であるルイス・ドジスンが死亡し、会社が崩壊したため責任の所在が曖昧になったこと、そして最後に事態の収束へ積極的に関与したことが影響していると考えられる。
これまで「科学の暴走を象徴する人物」だったウー博士は、今作で「過ちを認め償おうとする科学者」へと変化したことで、彼のキャラクターは今作で完結を迎えたといえるだろう。

映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」メイン出演者&公開情報

原題     :Jurassic World Dominion

メイン出演者 :クリス・プラット
       :ブライス・ダラス・ハワード
       :イザベラ・サーモン
       :サム・ニール
       :ローラ・ダーン
       :ジェフ・ゴールドブラム
       :ママドゥ・アティエ
       :デワンダ・ワイズ
       :キャンベル・スコット
       :B・D・ウォン
       :ダニエル・ピネダ
       :ジャスティス・スミス
       :ディーチェン・ラックマン

視聴時間:147分(2時間27分)

公開日 全米公開:2022年6月10日
    日本公開:2022年7月29日

ざっくり映画評価

総合的満足度:

①話の面白さ:

②話の分かりやすさ:

③テンポの良さ:

④オススメ度:


配信情報(2025年03月20日時点)

劇中の曲名

  • 曲名    :Jurassic World Dominion (Original Motion Picture Soundtrack) 
    Spotify⬇️ | Apple musicで試聴
    アーティスト:Michael Giacchino(マイケル・ジアッチーノ)

感想&考察

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、シリーズの集大成として期待されていましたが、ジュラシック・パークらしさが薄れてしまった点が惜しい作品でした。

特に巨大バイオローカスト(巨大イナゴ)の存在が恐竜よりも印象に残る部分が多く、従来の恐竜パニック映画としての魅力がやや弱まっていたように感じます。
また、Tレックスの勝利を演出するために助っ人恐竜が登場する展開も、予定調和的で驚きに欠ける点がありました。
とはいえ、ジュラシック・パークのレジェンドキャラクターたちとワールドシリーズの主人公たちが共闘する展開は、シリーズファンにとっては感慨深いシーンでした。
総じて、過去作への愛を感じる部分もある一方で、新鮮味に欠ける部分もあり、やや物足りなさを感じる作品でした。

ジュラシックワールド

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次