Netflix最新スパイコメディ映画「バック・イン・アクション」|感想&ネタバレ解説

画像:Netflix公式Xより引用
目次

1分で読めるあらすじ

かつてCIAの凄腕スパイだったエミリー(キャメロン・ディアス)とマット(ジェイミー・フォックス)は、子供を授かったことをきっかけにスパイを引退し、穏やかな家庭生活を送っていました。
引退後15年が経ち、思春期の娘アリス(マッケンナ・ロバーツ)の行動がきっかけで、彼らの平和な日常は一変。
かつての敵と仲間たちに正体がバレてしまい、再びスパイの世界に引き戻されます。
家族を守るため、再び命がけのスパイ活動に挑む2人。
スリリングなアクションと心温まる家族の物語が繰り広げられます!

Hulu | Disney+ セットプラン

見どころ

「バック・イン・アクション」の見どころは、キャメロン・ディアスの10年ぶりの映画復帰。
引退を感じさせないキレのあるアクションと、母親としての温かみのある演技のギャップが魅力的です。
家族ドラマとスパイアクション、そして程よいコメディ感が融合したストーリーも見応えがあり、思春期の娘との親子関係や夫婦の絆が丁寧に描かれています。
また、緊張感あふれるアクションシーンも必見で、銃撃戦やカーチェイス、潜入ミッションなどハラハラドキドキの連続。
ユーモアを交えたジェイミー・フォックスとの掛け合いも笑いを誘い、シリアスとコメディのバランスが絶妙です。
家族で楽しめる爽快な娯楽作品ですので、「まだ見てないよ」という方には是非一度見て欲しいです。


映画のちょっぴりネタバレ

ネタバレ①_エミリーとマットの過去と平穏な日常の崩壊

かつてCIAのトップスパイとして名を馳せたエミリーとマット。
15年前、二人は発電所やダム、原子炉など重要インフラを遠隔操作できるマスターキー「ICSキー」を巡る極秘任務に就いていました。

ターゲットは、テロリスト集団「ボルカ」のリーダーであるバルサザール・ゴール。
彼の子供の誕生日パーティーに潜入したエミリーとマットは、トラブルに見舞われつつも、見事にICSキーの奪取に成功します。
しかし、任務完了のためMI6のエージェント・バロンが手配した飛行機に乗り込み、機内で一息ついたエミリーがマットに妊娠を告げたその瞬間、乗務員に扮した敵組織のメンバーたちが襲撃。
激しい攻防の末、飛行機は墜落し、機体は粉々に。間一髪でパラシュート脱出した二人は、今後産まれる子供を危険に晒せないと考え、死亡を偽装してスパイとしての人生を終える決意をします。

それから15年。平和な家庭を築いたエミリーとマットは、娘アリスと息子レオと共に穏やかな日々を送っていました。
しかし、その平穏はアリスの些細な行動で一変します。
友達と遊ぶと嘘をつき、クラブへ出かけたアリスが巻き起こしたトラブルがSNS上で拡散。
二人の存在が世間に知られ、過去のミッションに関わっていた人物達が再び動き出します。
さらに、旧友で元上司のチャックから「二人がゴールと繋がっていると考えているMI6のバロンがICSキーを狙っている。」と警告を受けますが、直後に彼は謎の狙撃手に命を奪われてしまいます。
エミリーとマットは、家族を守るため再びスパイの世界に身を投じることを余儀なくされるのです。

ネタバレ②_ICSキーの秘密と家族を賭けた戦い

命の危険にさらされたエミリーとマットは、娘アリスと息子レオを連れ、イギリスへの逃亡を図ります。
なんとか無事にイギリスへ渡り、車で逃げる途中、15年前に飛行機を手配したMI6エージェント・バロンも今回の件で彼らを追っていることが判明します。
味方だったはずの人物が敵に回った可能性に驚きつつ、エミリーとマットは危険な状況に追い詰められます。

その最中、マットはこれまで隠していた衝撃の事実を告白します。
15年前、飛行機の墜落で失われたと思われていた「ICSキー」は実は無事で、マットは密かに、イギリスに住むエミリーの母・ジニー宅に隠していたのです。
ジニーはかつてMI6で「伝説のスパイ」として知られた人物で、彼女の屋敷には若きスパイ見習いのナイジェルも住んでいました。

エミリーたちがジニーの屋敷を訪れ「ICSキー」の場所に向かう最中、すでに敵も動き出しており、「ICSキー」を奪うため、敵組織も屋敷に侵入していました。
屋外にいたエミリーたちは一旦敵に見つからず裏口から屋敷へ潜入しますが、すでにアリスとレオ、ジニー、そしてナイジェルが敵に捕らえられ、人質にされていることが判明。
二人は密かに動き、ジニーとナイジェルを解放することに成功するものの、その直後、敵に見つかり、銃を突きつけられる事態に陥ります。

その緊迫した状況の中、突如現れたのは――

ネタバレ③:衝撃の黒幕登場! ※重要なネタバレあり

バロンの指示で動いていたと思われた襲撃者たち。
しかし、部屋の奥から姿を現したのは、かつての上司であり旧友のチャックでした。
――チャックこそが今回のすべての黒幕だったのです。
彼は15年前から「ICSキー」を密かに狙い続け、久々の再会時に自身の死亡を偽装することでエミリーとマットを孤立させ、「ICSキー」の隠し場所を突き止めさせる巧妙な策略を仕掛けていたのでした。

さらにチャックは、テロリスト集団のゴールと裏で手を組み、「ICSキー」を武器商人や富豪に売りつけて莫大な利益を得ようと企んでいました。
エミリーたちは家族を守るため、チャックにキーを渡しますが、アリスとレオまで連れ去られてしまいます。
息子レオの機転により、指輪型ヘルストラッカーのGPSから行き先を突き止めたエミリーたち。
家族の絆とスパイとしてのスキルを武器に、彼らは最終決戦の場へと挑みます。

果たして彼らは家族を取り戻し、チャックの野望を阻止することができるのでしょうか?予測不能のクライマックスを、ぜひその目で確かめてください!


U-NEXT

登場人物とキャスト&日本語吹き替え 詳細

マット・レイノルズ

(キャスト:ジェイミー・フォックス / 日本語吹き替え: 楠 大典くすのき たいてん)

引用:Netflix公式X

マットはかつてCIAの中で、スパイとして数々の重要なミッションこなしてきたエリートエージェント。
15年前、妻エミリーと共にスパイとしての人生に幕を下ろし、現在は家族を支える優しい父親として平穏な日々を送っています。
彼の冷静な判断力と卓越した戦闘スキルは健在で、任務中にはエミリーとの抜群のコンビネーションで敵を圧倒する場面も。

父親としてのマットは、子供たちに対して厳しさの中にも愛情を込めた接し方が特徴です。
例えば、息子レオが夜更かしをして白状した際には「すぐに白状するな」と元スパイらしいユーモアを交えた指摘をするなど、彼ならではの温かみと機転が光ります。

引退後は家族第一の生活を送っていましたが、15年前に隠した「ICSキー」の秘密が再び彼をスパイの世界へ引き戻します。
ユーモアと覚悟を兼ね備え、家族を守るためにはどんな危険にも立ち向かう頼れる父親であり、本作の物語を牽引する存在感を放つキャラクターです。

エミリー・レイノルズ

(キャスト:キャメロン・ディアス / 日本語吹き替え:湯屋 敦子 ゆや あつこ)

引用:Netflix公式X

エミリーはマット同様、かつてCIAのトップスパイとして活躍していたエリートエージェントであり、現在はマットと共に家族を支える母親です。
15年前、テロリスト集団のリーダー宅に潜入し、「ICSキー」を奪取するという重要任務で敵の襲撃を受け、命の危険にさらされた。
ミッション直前で妊娠を知った彼女は、マットと共に失踪する形でスパイとしての人生を終える決意をしました。
その後は、平穏な家庭生活を送っていましたが、娘アリスの行動をきっかけに、再びスパイの世界へと引き戻されます。

また、エミリーはスパイ時代の刺激を懐かしみ、かつての自分を求める一面も描かれています。
平穏な生活を送りながらも、危機に直面した際にはスリルを楽しむような度胸を見せ、過去の経験を武器に大胆な行動を取ります。
彼女のその芯の強さと内に秘めた情熱が作品により刺激と緊張感を与えているように感じました。

さらに、マットとの息の合ったコンビネーションも見どころのひとつ。二人がお互いの強さを生かし、困難な状況を切り抜ける姿は圧巻です。
母親としての優しさと時々見せるスパイとしての顔が魅力的で、マットと共に物語を大きく牽引する存在です。


バロン・アンドリュース

(キャスト:アンドリュー・スコット / 日本語吹き替え:上田 燿司 うえだ ようじ)

引用:Netflix公式X

バロンはイギリス情報機関MI6の敏腕エージェントであり、15年前にはエミリーとマットの重要任務を支援した頼れる仲間でした。
序盤では、チャックの仕掛けにより「バロンがエミリーたちの情報を売った」と思わせられ、敵のように描かれます。
しかし、実際のバロンはエミリーに特別な想いを抱いており、彼女を再び見つけるために15年間探し続けていた人物でもあります。

物語の前半では、バロンはエミリーたちを執拗に追い詰めるように見えますが、実は「ICSキー」を回収し、世界の安全を守るためにMI6として裏で動いていました。
エミリーとマットも最初は彼を二重スパイとして疑いますが、物語が進むにつれ、バロンの真意が明らかになり、彼はエミリーたちの良き仲間として尽力することになります。

物語のラストでは、バロンがエミリーたちの前に現れ、「君の父親をリクルートして欲しい」と次なる任務に繋がるであろう話を持ちかけます。
彼の言葉には、視聴者に対して続編への期待感を抱かせる言い回しにもなっており、是非続編でも登場して欲しいと思っているキャラクターです。


チャック

(キャスト:カイル・チャンドラー / 日本語吹き替え:森田 順平 もりた じゅんぺい)

引用:Wikipedia

チャックはかつてCIAの上司としてエミリーとマットを指導し、絶大な信頼を寄せられていた人物。
しかし、物語が進むにつれて、彼の裏の顔が徐々に明らかになります。
ひっそりと暮らしていたエミリーたちに、いち早く「狙われている」と警告し、銃撃を受けたかのように見せかけて味方のように振る舞っていたチャック。
ーーしかし、その裏では、自身の利益を最優先に動いていました。

彼はエミリーたちがテロリスト集団のリーダー、ゴールの邸宅から奪取した「ICSキー」を密かに狙っていた張本人。
その目的は、「ICSキー」を武器商人や富豪に売り渡して莫大な利益を得ることでした。しかし15年前、エミリーたちの失踪と共に「ICSキー」が姿を消したことで、チャックは任務失敗の責任を問われ、CIAを退職せざるを得ない状況に追い込まれていたのです。

チャックの冷徹さは際立っており、目的を達成するためならエミリーやマット、さらには彼らの家族までも平然と利用します。
彼の巧妙な策略と緻密な計画は物語に緊張感とスリルを与え、観る者を引き込む要因となっており、本作の黒幕として、物語に深く関わっているキャラクターです。


映画「バック・イン・アクション」メイン出演者&公開情報

メイン出演者 :ジェイミー・フォックス
       :キャメロン・ディアス
       :アンドリュー・スコット
       :カイル・チャンドラー
       :グレン・クローズ
       :マッケンナ・ロバーツ
       :ライラン・ジャクソン

視聴時間:114分(1時間54分)

公開日 :2025年1月17日よりNetflixにて全世界同時配信

ざっくり映画評価

総合的満足度:

①話の面白さ:

②話の分かりやすさ:

③テンポの良さ:

④オススメ度:


配信情報(2025年01月31日時点)

  • Netflix

    Netflix独占配信です。上記から視聴できます。

U-NEXT

劇中の曲名

感想&考察

今作は、誰が観ても場面ごとに登場人物が「何をしたいのか」が非常に分かりやすい作品に仕上がっていると感じました!
前半では、自身の子供たちとのギクシャクした関係を解消しようとする親としての描写が丁寧に描かれ、そこに過去のスパイ活動が原因のトラブルが突然舞い込むことで物語が動き出します。
最終的には問題の発端である「ICSキー」を取り戻し、その過程で家族仲も良好に。見事に家族ドラマとスパイ映画が融合した作品だと感じました。

主演のキャメロン・ディアスとジェイミー・フォックスはキャラクターとしての相性も抜群で、彼らの掛け合いやアクションシーンは非常に見応えがありました!
特に戦闘シーンでは、ポップな音楽に合わせて繰り広げられるユーモアたっぷりの演出が印象的で、アクション好きな管理人としては、最後まで楽しく観られました。
久しぶりに「何度も見返したい映画だ」と思える作品で、非常に満足度が高かったです!!

ただ、惜しいと感じた点もあります。
それは、本作の黒幕であるチャックというキャラクターの狙いについての説明が曖昧で、彼の動機がやや分かりにくかったことです。
視聴後に何度か見返して整理した結果、チャックは15年前のミッションで、エミリーたちがゴールから「ICSキー」を盗み出した時点から、すでにそれを狙っていた可能性が高いと考えられます。

その理由として、冒頭でチャックがミッションを完遂したエミリーとマットへ、「バロンに飛行機を手配させた」、「バロンにはキーを持っていることは話すな」と話したことから、チャックが飛行機を手配し、バロンは飛行機の受け渡しのためだけにチャックから呼ばれていた可能性も考えられます。

しかし、飛行機の墜落という誤算で「ICSキー」を失い、その結果、チャックは仕事や家族、全てを失うことになり、「復讐はおまけ」と語っていたのではないかと思いました。

初見では「バロンは一体どちら側の人間なのか」と混乱する場面もあり、敵味方の関係性や動機が少々分かりづらい部分が今作の惜しい点だと感じました。
しかし、それを差し引いても、テンポが良く、全体的に達成すべき目標が明確に描かれているため、とても見やすい映画だと思います。
逆に、この分かりやすさが「話が薄い」と感じる人もいるかもしれませんが、こうしたシンプルさの方が個人的には好印象でした。

管理人としては、ストーリーも結末も非常に好みだったので、ぜひ続編を期待したいと思います!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次