1分で読めるあらすじ
新たなキャプテン・アメリカとして戦うサム・ウィルソンは、相棒のホアキン・トレス(新ファルコン)と共に、世界を揺るがす新たな物質「アダマンチウム」をめぐる国家間の対立に巻き込まれていく。
一方、アメリカ大統領となったサディアス・サンダーボルト・ロスは、自国の利益のため、そして過去に確執のある娘に「変わった」と思ってもらうために、アダマンチウム採掘をめぐる条約締結に尽力。
しかし、その裏では謎の黒幕が不穏な動きを見せていた。
そんな中、ロス暗殺未遂事件が発生し、イザイア・ブラッドリーが犯人として仕立て上げられる。
彼の身に起こった異変を調べるうちに、サムたちは巨大な陰謀へとたどり着く。
さらに、ロス大統領に隠された驚くべき秘密が明かされたとき、事態は予想外の方向へと進んでいく……。新たな脅威に立ち向かうサム・ウィルソンの前に立ちはだかるのは、かつてない強敵。
超人血清を持たないキャプテン・アメリカは、この試練を乗り越えられるのか——?
見どころ
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、サム・ウィルソンが超人血清なしのキャプテン・アメリカとしてどう戦うのかが最大の見どころです。
ワカンダ製のスーツを駆使しながらも、肉体的な限界を持つ彼が、超人たちとどう渡り合うのかに注目です。
また、本作は政治的な国家間の対立が絡み合う、ポリティカル(政治的な)・サスペンス展開が特徴。
アダマンチウムを巡る争い、アメリカと日本の緊張関係、ロス大統領の決断など、これまでのMCU作品とは一味違う重厚なドラマが展開されます
さらに、ロス大統領がレッドハルク化する衝撃展開や、ザ・リーダーが裏で糸を引く陰謀など、ヴィラン側の動きも見逃せません。
サムがキャプテン・アメリカを名乗ることの意義や、ホアキン・トレスの新ファルコンとしての活躍、バッキーとの関係性にも注目が集まります。
サムが「キャプテン・アメリカ」として成長していく姿と共に、MCUフェーズ5における重要な転換点となる作品 となることは間違いありません。
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『キャプテン・アメリカ4』を振り返り!注目シーンごとのネタバレ感想&考察
解説①_アダマンチウムが争いの始まり
本作の重要なキーアイテムとなるのが、「アダマンチウム」です。
MCUではこれまでワカンダの「ヴィブラニウム」が最強の金属として描かれてきましたが、本作では新たに「アダマンチウム」が登場。
これはエターナルズのティアマットの遺体から採取された新物質であり、その強度や特性から各国が奪い合うことになります。
他国よりも先にアダマンチウムのサンプル精製に成功したのが日本ということで、各国はこの貴重な資源を巡る交渉に動き出し、特にアメリカは自国の利益を最優先に確保しようと圧力を強めていた。
特にアメリカ政府はアダマンチウムを軍事利用する可能性を秘めており、これが国家間の緊張を高める要因に。日本政府もこの物質を重要視しており、アダマンチウムの利権を巡る争いが、物語の発端となります。
また、アダマンチウムはMCUにおいてウルヴァリン(X-MEN)と深く関係する金属でもあり、本作が今後のMCUにおけるX-MEN登場の布石となる可能性も考えられます。
果たしてアダマンチウムは今後どのようにMCUに影響を与えていくのか?
サムたちはこの新たな争いにどう立ち向かうのか?その動向に注目です。
解説②_新たなウィドウが登場!?
本作では、新たなウィドウとしてルース・バット=セラフが登場します。
彼女は元レッドルームの出身者でありながら、現在はロス大統領の信頼を得た米国政府高官という異色の経歴を持つ人物。
ロス大統領がサムと一対一で対話する際も、唯一の同席を許されるほどの存在であり、その影響力の大きさがうかがえます。
また、ルースは元ウィドウらしく優れた戦闘力・情報収集能力・洞察力を備えており、政治の裏で暗躍するスパイのような役割を担っている可能性もあります。
『ブラック・ウィドウ』の劇中で、レッドルームの洗脳から解放されたウィドウたちがその後どうなったのかは明かされていませんでしたが、彼女がその一人である可能性も考えられます。
今後のMCUでは、エレーナ・ベロワが『サンダーボルツ』に加入する可能性が高いため、ルースはナターシャ・ロマノフの後継者的なポジションで活躍するのではないかと考察できます。
ルースの今後の動向に注目です。
解説③_ミスター・ブルーって誰?
MCU2作品目『インクレディブル・ハルク』で、ミスター・ブルーことサミュエル・スターンズが今作ではリーダーというヴィランになってしまい、ロス大統領の命を狙った陰謀を明らかにします。
彼は『インクレディブル・ハルク』でブルース・バナーと連絡を取っていた細胞生物学者で、事故でハルクの血液が体内に入り込んだことで常人にはできない計算や分析を可能にする異常な知能を獲得しました。
その後、スターンズは逮捕されますが、ロスと接触し、彼のために動くようになります。
軍人だったロスが大統領にまで上り詰めた背景には、スターンズが助言者として関与していたことが判明します。
しかし、ロスは彼に見返りを約束していたにもかかわらず、その約束を果たすことはありませんでした。
また、ロスは心臓病を治す薬をスターンズに開発してもらい、その恩恵を受けていたことも明らかになります。しかし、この薬には思いもよらぬ影響があり、それが後に大きな問題へと発展していきます。
スターンズはロスの力を利用しながらも、裏で彼を追い詰める計画を進めていたのです。
解説④_ロス大統領はなぜハルク化した?
ロス大統領がレッドハルクへと変貌した原因は、彼自身の病とスターンズの陰謀にありました。
ロスは重い心臓病を患っており、スターンズが開発した薬を常用していました。
しかし、その薬にはガンマ線成分が含まれており、長期服用によって体が変異していたのです。
スターンズの狙いは、ロスをハルク化させ彼の信用を失墜させること。
会見中にスターンズが自首し、ロスの過去を暴露したことから、強い焦りとストレスにより心拍数が上昇し、薬の影響が…。
結果、ロスはレッドハルクとなり暴走してしまいました。
解説⑤_ポストクレジットからMCUの今後
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のポストクレジットシーンでは、サミュエル・スターンズ(リーダー)が意味深な発言を残します。
彼は「ヒーローたちは世界を守っているが、自分たちだけだと思うか?世界は一つだけだと思うか?」と問いかけ、マルチバースの存在を示唆しました。
しかし、なぜ彼がマルチバースを知っているのか?
考察すると、スターンズはハルクの血液の影響で知能が飛躍的に向上しており、その結果、これまでMCU内で起きた異常な事象から、論理的にマルチバースの存在を推測できたのではないかと考えられます。
実際に、マルチバースを明確に描いた作品は『アベンジャーズ エンドゲーム』、『ドクター・ストレンジMoM』、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』、『ロキ』などが挙げられます。
しかし、これらの作品では主人公や一部のキャラクターのみがマルチバースが存在していることを認識しており、一般人や他のキャラクターにはその概念が知られていませんでした。
しかし『エンドゲーム』では、過去のサノスが襲来して来るという大規模な事象が発生しており、マルチバースの存在を間接的に示す出来事でもありました。
そういった事象からスターンズのような知的な存在がその異変に気づくのは自然なことかもしれません。
もし彼がマルチバースの法則を理解しているとすれば、今後のMCUにおいて「マルチバースの危機」に関わる可能性も十分に考えられます。
今後、MCUがこのマルチバースの謎をどのように描いていくのか、ますます気になるところです。

登場人物とキャスト&日本語吹き替え 詳細
サム・ウィルソン / キャプテン・アメリカ
(キャスト:アンソニー・マッキー/ 日本語吹き替え:溝端 淳平)

サム・ウィルソンは、元空軍で「EXO-7ファルコン」と呼ばれるウィングパック型フライトスーツを装備する特殊部隊出身であり、かつてはファルコンとして活動していたヒーローです。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストで、スティーブ・ロジャースからキャプテン・アメリカの盾を託されるも、一度はその重責を受け入れられず手放しました。
その後、責任感や人種の壁、超人では無いことにプレッシャーを感じ続けているサムですが、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でのストーリーを経て、正式に新たなキャプテン・アメリカとして立ち上がりました。
本作では、超人血清を持たないキャプテン・アメリカとして、肉体的なハンデを抱えながらも信念で戦う姿が描かれます。
ヴィブラニウム製の高性能ウィング・パックとスティーブ・ロジャースから譲り受けた盾を駆使し、知恵とリーダーシップで強敵たちに立ち向かう彼の活躍に注目です。
ホアキン・トレス / ファルコン
(キャスト:ダニー・ラミレス / 日本語吹き替え:布施川 一寛)

ホアキン・トレスは、アメリカ空軍の中尉であり、サム・ウィルソンを心から尊敬する人物です。
ただし、彼が憧れているのはキャプテン・アメリカの盾を持つサムではなく、その人柄や信念でした。
「自分もサムのように強い信念を持つ人物になりたい」と語る彼の言葉からも、師弟のような関係性がうかがえます。
また、彼の優れた情報収集能力も見逃せません。
カメラのハッキングや逆探知など、最新技術を駆使しサムをサポートする頼れる存在です。
本作では、新たなファルコンとして戦場に立ち、戦闘機のミサイルを止めるという命懸けの活躍を見せます。
その結果、瀕死の重傷を負うものの、彼の行動はまさにヒーローそのものでした。今後のMCUでのさらなる成長にも期待が高まります。
サディアス・サンダーボルト・ロス
(キャスト:ハリソン・フォード/ 日本語吹き替え:村井 國夫)

サディアス・“サンダーボルト”・ロスは、元アメリカ陸軍将軍であり、現在はアメリカ合衆国大統領として国を率いる人物です。
かつては軍の立場からハルクを執拗に追い、超人兵士計画やにも関与していたことで知られています。
軍人としてのキャリアを活かし、強いリーダーシップで国を統率しようとしていますが、その方針は時に強硬的で、周囲と衝突することも少なくありません。
本作では、世界のパワーバランスを大きく変える「アダマンチウム」の管理をめぐり、各国との交渉を進める役割を担います。
特に、日本がアダマンチウムのサンプル精製に成功したことで、国家間の緊張が高まり、ロスは条約締結を目指して奔走します。
しかし、その裏では自身の病を隠しつつ、ある秘密の薬を服用しており、それが後に大きな問題へと発展します。
やがて彼の過去が暴露され、自身の知らぬ間に仕組まれた薬のもう一つの作用が発動し、制御不能のレッドハルクへと変貌。
その圧倒的な力は、人間であるサム・ウィルソンにとって脅威となります。
尾崎
(キャスト:平 岳大 / 日本語吹き替え:本人)

尾崎総理大臣は、日本の首相であり、アダマンチウムをめぐる国家間の争いの中心人物の一人です。
日本は世界で唯一アダマンチウムの加工に成功しており、彼はこの貴重な資源をどのように管理すべきか、慎重な立場を取っています。
アメリカのロス大統領は、アダマンチウムの公平な分配を提案しますが、日本政府はその意図を疑い、協定締結を拒否。
さらに、アメリカがアダマンチウムを盗んだという情報を掴んだことから、セレスティア島に向かう決断を下します。
その動きは、結果的に日米間の緊張を高め、戦争の危機を引き起こすこととなりました。
尾崎大臣は祖国の利益を最優先に考える指導者ですが、ロス大統領のハルク化やサムの尽力によって、最終的に協定交渉に同意。
彼の決断が世界の未来を左右する重要な役割を果たしました。

映画「キャプテン・アメリカ BNW」メイン出演者&公開情報
メイン出演者 :アンソニー・マッキー
:ダニー・ラミレス
:カール・ランブリー
:ハリソン・フォード
:シラ・ハース
:ジャンカルロ・エスポジート
:ティム・ブレイク・ネルソン
視聴時間:118分(1時間58分)
公開日 :2025年2月14日 日米同時公開
ざっくり映画評価
総合的満足度:
①話の面白さ:
②話の分かりやすさ:
③テンポの良さ:
④オススメ度:
公式画像 ※掲載元リンク付き



引用元:マーベルスタジオ公式X



今作に関わりのある作品
作品名 | 作品から分かること |
---|---|
キャプテン・アメリカシリーズ | 初代キャプテンとサムの関係が見れます。 |
アベンジャーズ/エンドゲーム | 盾を託される理由がわかります。 |
ファルコン&ウィンター・ソルジャー | サムが盾を託された意味に葛藤します。 |
インクレディブル・ハルク | サミュエル・スターンズの伏線を見れます。 |
エターナルズ | なぜティアマットがインド洋に出現したかわかります。 |
ブラック・ウィドウ | ウィドウについて知ることができます。 |
楽曲紹介
劇中で流れた曲
- エンディング:i ※Spotify
:Apple musicで聴く
アーティスト:Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) - サムがイザイアを紹介するシーン:Ante Up (Robbin Hoodz Theory) ※Spotify
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アーティスト:M.O.P. - イザイアのフラッグ(腰の紐)を取るシーン:Elephant ※Spotify
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アーティスト:Tame Impala - ホワイトハウスに移動するシーン:Get It Done ※Spotify
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アーティスト:Blackway - スターンズが人を洗脳するシーン:Mr. Blue ※Spotify
:Apple musicで聴く
アーティスト:The Fleetwoods - サントラ :CaptainAmerica:Brave New World(Original Motion Picture Soundtrack) ※Spotify⬇️
:Apple musicで聴く
アーティスト:Laura Karpman(ローラ・カープマン)
サウンドトラック
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の感想
本作は、政治的な陰謀や国家間の対立を背景に、新たなキャプテン・アメリカとしてのサム・ウィルソンの葛藤と成長を描いた作品でした。
単なる「強さ」ではなく、信念を持つことの重要性が明確に示されており、サムがどのようにしてキャプテン・アメリカとしての使命を全うしていくのか、その過程がしっかりと描かれています。
また、サムの戦闘シーンは見応え抜群。
空中戦や翼を駆使した戦い方は圧巻で、単純なパワーではなく、技術とセンス、知性で戦う彼のスタイルが際立っています。
控えめに言っても、アクションのかっこよさは必見。
キャプテン・アメリカとしての重責を背負いながらも、スーツや戦術を駆使し、誰よりも努力し続ける姿には胸が熱くなります。
アダマンチウムを巡る争いは、単なるヒーロー vs ヴィランの戦いではなく、国際情勢や権力の駆け引きといったリアルな政治的要素が絡み合い、これまでのMCU作品とは一線を画す重厚なストーリー展開が印象的でした。
特に、超人血清なしのサムがキャプテン・アメリカとして戦う姿勢が強調され、彼の持つ「信念こそが真の強さ」であることが改めて示されました。映画を見終えた後には、「スティーブ・ロジャースがなぜサムを後継者に選んだのか」が、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を未視聴の人でも納得できるような仕上がりになっていたと感じます。
さらに、ポストクレジットではマルチバースの存在が示唆され、MCUの今後の展開を大きく揺るがす伏線が張られました。サムの物語はもちろん、これからのMCU、そしてマルチバースの展開がどのように描かれていくのか、ますます期待が高まる作品でした。


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